心に笑顔を〈Smile in the mind〉 序論

フォトアートセラピーのお薦め

絵画や造形、写真などを通じての自己表現は、自分自身でも見えない心や気持ちを映し出す鏡です。


フォトアートセラピーは、言葉では表現しにくい情緒や願望などを、写真を通して表現することで、内に抱えている不安を解消したり、感情を解放します。

つまり、創作活動の中で自由に自分を表現することで、自分を癒していくことなので、完成した作品の良し悪しよりも、作成するプロセスを楽しむことが重要なのです。

フォトアートセラピーは、撮った写真を「 評価」したり、「分析」したりするものではなく、カメラというツールを用いて被写体を画像化するプロセス(自由な自己表現)を、楽しんだり、意欲的になったり、自分自身の個性や感性を認めて、リフレッシュしたり、リラックスすることが大切なことなのです。

写真を撮るという行為・行動、撮った写真を鑑賞するという行為・行動、この写真を通しての自由な自己表現と創造的な時間を楽しむことで、心身の健康の維持や増進に貢献させていくことがフォトアートセラピーです。

要するに、フォトアートセラピーは、「人と比べて」とか「人からの評価」がどうのというような写真の技術の取得や、テクニックの向上が目的ではありません。

写真を撮ることを楽しんで、撮った写真を見て「この写真、いいな~」と思えることが重要で、撮った写真を眺めて癒された気持ちになれることがとても大切なのです。


写真を撮ることは、直接的に心身に良い影響をもたらすことがわかっています。

被写体を探して見つけ、アングル(構図)を考えてシャッターを切ることで、前頭葉の働きが活性化し、 右脳と左脳がバランスよく働く脳トレ効果があります。

そして、気に入った写真を見たり、選んだりすることは、心をリラックスさせてストレスを緩和させてくれます。