非行怠学型不登校

002hill01.jpg

028.jpg

◎非行怠学型不登校

登校しても遅刻や早退を繰り返し、学校もよく休むし、勉強も真面目にする気がないようだし、服装違反は平気だし、親や教師は、厳しく注意しても効き目がない子どもに対して、「他の子はおとなしくて真面目なのに、この子だけは怠けている…」と、そのような判断をしているのでないでしょうか。

非行っぽい子と非行に走る子を同列に見てはいないでしょうか。
非行っぽい子が強がるのは仮の姿なので、少し対応を変えてみると意外な面が見えてきますよ。
厳しく注意すると、余計に反発もしますが、見た目や行動、言動とは裏腹に実は「寂しがり屋」で「甘えん坊」で「恐がり」なのですね。

不良と付合ったり、暴走族に入ったり、反社会的な行為を繰り返す本当の意味での非行に走る子もいますが、このような子どもほど自分自身が周りからどう思われているかを、実際はかなり気にしているものなのですね。

勉強そのものが嫌いだという場合もありますが、対人関係や自分の将来などに不安があったり、良い子でいることに疲れてしまったりすると、暗い話題であっても、ルールやマナーからはみ出るような話題や行動であっても、気にしないで話ができたり行動できる相手がいれば、その子にとってはそのような相手が一番の理解者になってしまうのですね。

社会や学校や親などに不満があることで、心に歪みが生じて、社会や学校の枠組から外れてしまうということでは、非行っぽい子も非行に走る子も同じように見えますが、非行っぽい子は強がっていても本当は寂しがり屋なので、学校に居場所がないと感じると登校しづらくなってしまいますが、気軽に話せる教師や友達が学校にいれば、登校はしやすくもなります。

気軽な雰囲気で接してみてあげると、思いの他、歩み寄ってくるものですよ。
キーワードは、「現実逃避」、「居場所探し」、「スキンシップ」、「気軽な関係」。

子どもの行動や言動が良くないからといっ て、心配が度を越して怒りに変わった状態で子どもを責めてしまうと、親子関係にヒビが入って増々違った方向に、子どもが向いてしまうことが多々ありますので、親の威厳や正論は少し横において、穏やかに話をしましょう。

苦手なことは避けたいと思っている子どもに、弱音が吐けるような環境を親が整えてあげるだけで子どもに意欲がでてきますし、不満や不安な気持ちを親が理解してくれていると子どもが感じることができれば、自分の居場所を家庭に見いだすことができます。



Psychotherapy Counseling room JyuQ