甘え依存型不登校

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◎甘え依存型不登校

些細なことで登校することを渋ってみたり、前日は登校する意志を見せますが、当日の朝になると起きてくることができず、身体的な不調を訴えて断続的に欠席を繰り返してしまう傾向が見られますが、登校したときは、友人と楽しそうに過ごしているのですね。

学校が休みの日は、友人とも楽しそうに遊んだりしますが、実際は遊ぶための表面的な付き合いなので、この友達関係でのトラブルが、不登校のきっかけとなることが多いのですね。
特に、テストの前や苦手な教科になると、頭痛や腹痛を訴えて欠席しようとグズグズしますが、登校時間が過ぎてしまうと元気になって、テレビを見たり、ゲームをしたり、自分の好きなことをして過ごします。

幼少時から過保護で、甘やかされて育っている子どもは、精神面が未成熟で我慢する気持ちが育成されていない傾向にあります。
社会的、情緒的にも未成熟であるために、集団の中で不適応を起こしやすく、逃避、回避的傾向が強く、他人と協調しての学校での規則正しい生活を送ることに苦手な意識を持ちやすくなるのですね。

極端な昼夜逆転になることはないのですが、基本的生活習慣が充分身についていないために、生活のリズムも乱れがちになり、夜遅くまでゲームなどをしていると、昼ごろまで寝ていることが多くなってきます。
深く悩んでいるのではないのですが、落ち込んでいる状態を何度か繰り返しますので、元気が無くなってきたように感じれば、何はともあれ子どもの気持ちをよく聞いてあげましょう。

親や教師は、著しい改善を子どもに期待するのではなく、じっくりと子ども本人の成熟を援助し、親と教師が相互に相談や助言を積み重ねていく継続した援助や指導が必要となります。
きっかけが友達関係のトラブルである場合は、早急にその調整を図って、子どもを安心させてあげましょう。

お母さんは、休日以外は毎日、朝は決められた時間に声をかけることを続けましょう。但し、子どもが起きてこなくても無理に起こそうとはしないでください。
お父さんは、子どもと一緒に遊ぶ時間をつくり、子どもが興味や関心のあることに合わせた関わりを持ち、子どもの良い所を認めてあげて、小さな努力も褒めながら励まして、親子で楽しく充実して過ごせる時間を増やすようにしましょう。

ルーズな生活が少しずつ改善されて、午前中に起きられるようになると、家族との関係も改善されてきていて、子どもの表情も明るくなり元気になってきます。



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